物を減らそうと思ったのは、
意識が高くなったからではありません。
生活の中で、そうせざるを得なかった。
それが正直なところです。
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① 転勤族、物を少なくしたのは必然だった
転勤族でした。
全国を回るうちに、少しずつ物が増えていきました。
象徴的なのは、ガスコンロです。
ガスコンロの規格は、地方によって異なります。
「またこの土地で勤務するかもしれない」
そんな理由で、地方ごとのガスコンロが積み上がっていきました。
今思えば、少しおかしな話です。
けれど当時は、それで安心していました。
ところがある時、
東京のワンルームへ引っ越すことになりました。
部屋はもちろん、ベランダまで物があふれ、
生活するために、優先順位をつけて処分する必要がありました。
使わないガスコンロは、当然ながら処分です。
最終的に残った机兼食卓は、
代々使われてきた、ちゃぶ台でした。
② 物を減らしたことによる効能
物を捨てるときは、不安でした。
大量の本を手放したときは、
あとで見返すことができなくなる、
自分の知識まで減ってしまうのではないか、
そんな気がしました。
まだ着ていない服を捨てるときは、
ただただ、もったいないと思いました。
けれど、いざ捨ててみると、
心が少し軽くなったような、
頭の中の雑音が小さくなったような、
なんとなく、すっきりした感覚がありました。
不安は、時間とともにやわらいでいきました。
以前の雑然とした部屋と、今の部屋を比べると、
そこには驚くほどの違いがあります。
今の部屋を見ていると、
なぜか、ワクワクするような気持ちさえ湧いてきます。
③ テント泊をして実感したこと
子どもの頃から、親に登山に連れて行ってもらっていました。
就職してからも、山には登り続けていましたが、
テント泊に挑戦したのは、40代になってからです。
最初にトライしたのは、奥多摩の雲取山でした。
下山途中、バックパックの重みを感じながら歩いているとき、
ふと、こんな感覚が湧いてきました。
人生に本当に必要なものは、
このバックパックの中に収まるのではないか。
その実感は、思った以上に深く残りました。
その後、仕事や旅行や日々の生活のスタイルにも、この考えが少しずつ影響を与えているように思います。
④ これからの生活スタイル
物を減らすといっても、
趣味の道具まで捨てたりはしません。
ただ、物を買うときには、
本当に必要か、
長く使うことができるか、
自分の好みに合っているか、
以前よりも、よく考えるようになりました。
物を減らしたからといって、
人生が劇的に変わったわけではありません。
それでも、
心が少し澄んだような感じがしています。
物が少ない分、気持ちは少し自由です。




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