お酒のフェスに参加するきっかけ〜天国と地獄は紙一重

日々のこと

 ワイナリーのフェスタに参加しましたが、そもそもお酒のフェスに足を運ぶようになったきっかけは、2016年ごろ、静岡県に住んでいた頃に遡ります。当時、近所に気の合う米国人夫妻が住んでいて、ある日、日本酒の蔵開きに行ってみようという話になりました。

 当日、酒蔵は多くの人で賑わっていました。ブラインドテイスティングで盛り上がり、広場に出ると長机の上には一升瓶が並び、自由に注げる日本酒が用意されています。みんな陽気で、初対面同士でも昔からの友人のように語り合っていました。「おつまみ、よかったらどうぞ」と声をかけられ、自然に分かち合う空気が流れています。競争のない、穏やかな世界。ユートピアが実現したのではないか、と感じるほどでした。

 そろそろ帰ろうということになり、駐車場へ向かいました。私と旦那さんはすっかり酔っていましたが、奥さんは運転のためシラフです。帰り道は雪が積もっており、途中で旦那さんが側溝に足を取られてしまいました。なんとか引き上げ、奥さんが車を取りに行くことに。

 しばらくすると、旦那さんが不安そうに言い出します。
「妻がいない!あいつは俺が守る。どこへ行った?」
「車を取りに行きましたよ」と答えると、
「妻は車の場所なんて分からない!」
と、少しパニック気味です。

 その時、ちょうど奥さんの運転する車が現れ、「早く乗りなさい!」と一言。私たちはなだれ込むように車へ乗り込みました。まるで映画のワンシーンのようでした。

 しかし、車内では一転。飲みすぎたせいで気分が悪くなり、まさに地獄のような苦しみでした。

 この日の体験はとてもエキサイティングで、今でも笑い話になります。ユートピアと地獄、その両方を味わった一日。だからこそ、お酒のフェスは楽しいのだと思います。もっとも、あの時以来、飲みすぎないようにはしていますが。

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