飛行機では味わえない、フェリー旅の豊かさ

旅行

仕事で北海道へ行く機会があり、仙台港から苫小牧港までフェリーを利用しました。

これまでの私は、移動といえば飛行機一択でした。マイル修行をしていたこともあり、「いかに効率よく飛ぶか」が当たり前になっていたからです。

ところが今回の船旅で、その考え方が少し変わりました。

客室はビジネスホテルのように快適で、朝晩はビュッフェ形式の食事が楽しめます。

夕食には、枝豆豆腐やマーボー焼きそば、蕎麦、芋煮など、東北の郷土料理が並び、食事を通して旅の始まりを感じることができました。

夜にはピアノコンサートが開かれました。ポピュラー音楽に加え、ジブリ音楽のメドレー、そして、ドラマ「北の国から」の音楽のメドレーを聴き、高校生時代に茨城県から帯広に引っ越し、家族でリアルタイムに感情移入しながらドラマを楽しんだことを思い出しました。

朝起きて朝食後は、海原を見ながら、お茶を飲んだり読書をして過ごしました。

飛行機なら、北海道まではあっという間です。その便利さは大きな魅力ですが、移動時間そのものを楽しむ余裕はあまりありません。

一方、フェリーでは、目的地へ向かう時間そのものが旅になります。

海を眺め、音楽に耳を傾け、本を読み、ゆっくり食事を味わう。そんな何気ない時間が、とても贅沢に感じられました。

退職後は、時間に追われる生活から少し距離を置き、自分のペースで旅をしたいと思っています。そう考えると、「早く着くこと」だけが旅の価値ではないのだと、あらためて気づかされました。

飛行機には飛行機の良さがあり、フェリーにはフェリーの良さがあります。

目的地までの時間を楽しむ――。

そんな旅のスタイルも、これからは大切にしていきたいと思います。

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