ハイキング中の道迷いから学んだこと

ハイキング

山歩きは、自然の美しさや心地よさを楽しめる一方で、時として自然の怖さを思い知らされることがあります。

私にも、今でも忘れられない道迷いの経験があります。

2018年、東京都と山梨県の県境にある奥多摩の雲取山に登りました。雲取山で一泊して帰る予定でしたが、思っていたより早く下山できそうだったため、途中から近くの飛竜山にも登ることにしました。

ところが、飛竜山へ向かう途中のちょっとした広場で、登山道を見失ってしまいました。

地図を見ると、沢に下りて下流へ進み、対岸に渡れば林道に出られそうです。そこで、そのルートを使って帰ろうと考え、沢へ下りていきました。

しかし、実際に沢を進んでみると、砂防ダムが現れたり、両側が切り立って水深が深くなったりして、これ以上進めなくなりました。

登山道へ戻ろうとして斜面を登り返しましたが、斜面は急で、土はふかふかしています。岩をつかむと、その岩自体が落ちてくるような状態でした。

実際、つかんだ岩が手に落ちてきて、手を負傷しました。

傷が化膿してはまずいと思い、沢の水で傷口を洗い、日本手拭いで圧迫して止血しました。

その頃には、周囲もだんだん暗くなってきました。

「絶対に生きて帰る」

そう自分を奮い立たせて、なんとか斜面を登り返し、登山道に復帰することができました。

この経験から、いくつかの大切なことを学びました。

まず、道迷いは本当に怖いということです。地図を持つだけではなく、自分が今どこにいて、登山道がどちらにあるのかを常に意識する必要があります。

次に、登山中の急な計画変更は慎重にすること。予定を変更するのであれば、そのルートを事前に地図でよく確認し、エスケープルートも考えておくべきでした。

そして、道に迷ったら、まず立ち止まって現在地を確認し、安易に下らないこと。下れば下るほど現在地が分からなくなり、沢や崖など、より危険な場所に入り込んでしまう可能性があります。

さらに、岩場などを歩く場合は、ヘルメットを着用すること。そして、止血に使えるものなど、最低限のファーストエイド用品を携行し、基本的な応急処置の知識も身につけておくことが大切だと感じました。

今年も黒伏山や雁戸山を歩きました。

黒伏山の記事はこちら。「見慣れた黒伏山に、自然の厳しさを教えられた」

雁戸山の記事はこちら。「雁戸山へ――自然を甘く見ないために」

山の景色や静けさを楽しむ一方で、自然の怖さも改めて教えられました。

だからこそ、これからも定期的に少し難易度の高い山に登りたいと思っています。山を歩く感覚を取り戻しながら、無理をせず、安全を意識して、これからもハイキングを楽しんでいきたいと思います。

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